注意:架空鉄道「西伊豆鉄道」は創作物であり実在しません。

西伊豆線の路線解説

    西伊豆線は静岡県沼津市の沼津駅から伊豆半島西部の海岸線を通り、賀茂郡南伊豆町の石廊崎駅までを結ぶ西伊豆鉄道の鉄道路線。

    路線データ

    • 路線名:西伊豆線
    • 所在地:静岡県
    • 開業:1964年10月26日
    • 所有者及び運営者:西伊豆鉄道
    • 車両基地所在駅:沼津駅(沼津検車区)・伊豆松崎駅(松崎車庫)
    • 路線距離:84.7km
    • 駅数:38駅(起終点含む)、1信号場
    • 軌間:1067mm
    • 複線区間:沼津駅 – 伊豆三津駅
    • 単線区間:伊豆三津駅 – 石廊崎駅
    • 電化区間:全線(直流1500V)
    • 閉塞方式:自動閉塞式
    • 最高速度:90km/h
    • 保安装置:ATS-ST
    • 最急勾配:50‰

    路線概要

    ※クリックで拡大できます。

    沼津~伊豆三津間

    起点の沼津駅は当路線以外にJR東海道線と御殿場線が乗り入れており、静岡県東部の主要都市である沼津市の代表駅となっている。また、併設して西伊豆鉄道沼津検車区が設置されており、運行上の拠点となっている。列車は駅を出ると右にカーブし、南向きに進路を変える。カーブが終わり、狩野川橋梁で狩野川を渡ると南沼津駅に到着する。南沼津駅を出ると市街地の中を過ぎていく。沼津駅~静浦駅間は沼津市街の中を走るため、線路の際まで建物や住宅が建っている。また、この区間は線形が良く、特急列車が速度を出す区間である。志下駅を過ぎたあたりから沿線の建物の隙間から駿河湾が見え始める。

    静浦駅を出ると左側にカーブをしてすぐに獅子浜隧道にはいる。トンネルを抜けると沼津アルプスと江浦湾(駿河湾)を両側に見ながら走り、多比駅に到着する。これより先は駿河湾に沿って複雑な地形を走るため、トンネルやカーブが多くなる。この区間の沿線には「淡島」、「伊豆・三津シーパラダイス」、「沼津オレンジパーク(西伊豆鉄道系列の遊園地)」といった観光施設があり、週末は観光客で賑わう。西伊豆鉄道が主体となって街づくりをした地域もあり、駅名にもなっている橙都台(とうとだい)は同社を代表する街である。内浦湾(駿河湾)に接する伊豆三津駅は沼津市・内浦地区の中心駅であり、沼津からの普通列車は約半数が当駅止まりとなる。

    伊豆三津~伊豆戸田間

    伊豆三津駅を出て長井崎駅通過し、長井崎隧道を抜けると西浦地区に入る。西浦地区の区間では沿線の特産品である、みかんの畑を車窓から見ることができる。平沢海岸駅は人口の白砂ビーチ「らららサンビーチ」の最寄りで、沼津市街から比較的近いこともあり夏季には海水浴客で賑わう。平沢海岸駅を出ると線路はこの先の山越え区間に備えて高度を上げていく。

    東古宇駅を過ぎると列車は海岸線から離れ、古宇川に沿い真城山(さなぎ山)を越えて伊豆戸田駅へ向かう。計画時ではそのまま海沿いを走り、大瀬崎を経由するルートも考案されたが、高低差が激しい土地であったため、比較的線路を通しやすかった山越えルートが選ばれた。東古宇駅~伊豆戸田間は人家がほとんどない山岳部を通り、標高が高い真城山部分は当路線の最長トンネル「真城山隧道(2.9km)」で通過する。トンネル内には列車の行き違いができる、真城山信号場が設けられている。また、同区間には50‰の勾配(当路線最急)もある。途中にある雉ヶ尾駅の乗降客数は一桁で、これは西伊豆鉄道の中で最下位の利用率である。

    伊豆戸田~伊豆松崎間

    伊豆戸田駅を出て戸田隧道を抜け、左にカーブすると再び駿河湾沿いを走る。伊豆戸田駅~土肥駅間は海をすぐそばに走る区間が4.6kmに渡って続き、当路線最大級の絶景区間となっている。一部列車は観光客向けに減速運転を行う。途中にある碧ノ浜駅は絶景駅として有名である。小土肥地区を過ぎ北土肥隧道を抜けると土肥駅に到着する。

    土肥駅を出ると駿河湾フェリーも発着する土肥港を遠目に見つつ南下していく。ここからはほとんどの区間で建物や並走する国道136号線よりも高い位置を走るため、それら越しに海を見ることができる。恋人岬駅は当路線で一番新しい駅で恋人岬に訪れる観光客の増加に伴い設置された駅である。宇久須駅を出て少し走ると黄金崎隧道に入る。トンネルを抜けると、高架駅である安良里駅に到着する。伊豆半島西部の街は川沿いに開けた標高が低い場所に位置し、街と街の間は標高が高い山岳部となっている。西伊豆線では街の駅を盛土や高架駅にしたり、山岳部をトンネルで通過するなどして路線のアップダウンを抑えるように建設されている。堂ヶ島駅は伊豆西海岸屈指の景勝地「堂ヶ島」の最寄りであり、車内からも駅周辺の車窓からその景色を見ることができる。西伊豆町の中心地である仁科駅を通り、仁科川橋梁を渡ると松崎町の市街地に入り、伊豆松崎駅に到着する。同駅には松崎車庫が併設され、一部列車は当駅止まりとなる。

    伊豆松崎~石廊崎間

    伊豆松崎より先の区間は1968年6月に延伸開業した区間である(沼津~伊豆松崎間は1964年10月に開業)。伊豆松崎駅を出るとすぐに南松崎駅に到着する。当駅は松崎町による請願駅で、駅周辺にはなまこ壁通りや長八美術館、牛原山などの観光施設が集中している。南松崎駅を出ると標高を上げ、岩地、石部、雲見の温泉街を下に見て通り、引き続き南下していく。これより南部はより山岳部らしい地形となり、多くのトンネルや橋梁を通過する。海岸部の地形が複雑なため、線路は標高の高い位置を走っており、駅も高い位置に設置されているが、結果として一部の市街地からはやや離れた位置となってしまっている。妻良駅を出ると再び海岸線を離れて内陸部に入り、蝶ヶ野駅に到着する。同駅は下加茂温泉の最寄り駅であり、バス路線が発着している。次の中木駅を出ると再び海が見え、終点の伊豆半島最南端の石廊崎駅に到着する。

    運行形態

    ※2020年3月14日ダイヤ改正現在

    各駅に停車する普通の他、快速列車・特急列車が運行されているが、一部例外を除いて追い抜きは行われておらず、先発列車が終点駅まで先着する。快速列車・特急列車は乗車券のみで利用可能であり、500形車両のスーパーシートを利用する場合のみ追加で「スーパーシート券」が必要になる。

    平日と土休日でダイヤの違いはほとんどないが土休日は朝ラッシュがないため、朝の列車が少々減便されている。

    現在の運行種別

    特急

    沼津~伊豆松崎・石廊崎間で7往復運行されている。基本的に定期列車は特急形車両500形が使用され、同形式で運転される列車には「ブルーエクスプレス○号」という列車名が着く。列車によって停車駅が異なる。

    快速

    沼津~伊豆松崎・石廊崎間で1.5往復、その他に沼津~東古宇間で送り込みを兼ねて数本運転されている。

    普通

    西伊豆線の主力種別で各駅に停車する。ほとんどの列車が沼津を起終点とし、沼津から遠ざかるにつれて運行間隔が空くようになっている。

    観光列車「シーオーブ」

    2019年3月より運転を開始した観光列車。沼津~石廊崎間で運転され、専用車両700形が用いられる。乗客は展望抜群の大きな車窓から絶景を眺めつつ、沿線の食材を使った料理を味わいながら列車旅を楽しむことができる。

    過去の運行種別

    急行

    開業当初から設定されていた種別。2001年5月のダイヤ改正時に新しく登場した特急と入れ替わる形で運行を終了した。急行形車両120形が使用され、乗車には急行料金が必要だった(座席指定はなく自由席)。各列車には「翠光」「安城」「波勝」「黄金」「夕陽(上りのみ)」「燈明(下りのみ)」の列車名がつけられていた。

    西伊豆線内で完結する急行列車の他、JR(国鉄)東海道線を経由して東京駅へ直通する急行「西伊豆」が運転されていた。急行「西伊豆」は伊豆松崎~石廊崎間が開業した1968年4月から主にJR(国鉄)153系・165系を用いて運転され、JR東海道線内は急行「東海」と併結していた。1996年3月に急行「東海」が特急に昇格したのを機に急行「西伊豆」は廃止された。

    停車駅は沼津・重寺淡島口・伊豆三津・東古宇・伊豆戸田・土肥・伊豆田子・伊豆田子から石廊崎までの各駅。

    新急行

    1996年3月のダイヤ改正で新しく登場した種別。現在の特急の前身となる種別で、急行が急行券が必要なのに対し、新急行は指定席車以外は乗車券のみで乗車が可能であった。急行形車両120形から座席を転換クロスシート(指定席車はリクライニングシート)に改造した130形が使用されていた。2001年5月のダイヤ改正で特急に置き換えられ、運行を終了した。

    停車駅は沼津・重寺淡島口・伊豆三津・東古宇・東古宇から石廊崎までの各駅。

    駅一覧